Yuka Iida Solo Exhibition「Veil」| 5月21日(木)– 5月26日(火)
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GALLERY Kunitachiでは、飯田優花による個展 「Veil」 を開催いたします。
飯田は、人が抱える痛み、愛しさ、憎しみ、揺らぎといった、言葉になる以前の感情を、絵画としてすくい上げる作家です。
淡い青や紫、滲むような光の層のなかに、人物の輪郭は静かに現れ、そして再び溶けていきます。そこに描かれているのは、単なる人物像ではありません。人と人とのあいだに生まれる距離、触れたいのに触れられない感覚、優しさの奥に潜む痛み——そうした曖昧で生々しい感情のかたちです。
本展タイトルである 「Veil」 は、覆い隠すものでもあり、同時に、奥にあるものをかすかに透かして見せるものでもあります。飯田の絵画において、ヴェールは感情を隠す膜でありながら、むしろその内側にある切実さを浮かび上がらせる装置として機能しています。
作家はステートメントの中で、自身の作品について「若さと、それゆえにほとばしる暴力性と、同時にどこか切実な祈りを孕んでいる」と語っています。 その言葉の通り、飯田の作品には、壊れそうなほど繊細な感情と、画面へ衝動的にぶつけられる身体性が共存しています。
■ 開催概要
Yuka Iida Solo Exhibition Veil
会期|2026年5月21日(木)– 5月26日(火)
時間|11:00 – 19:00※最終日は16:00まで
会場|GALLERY Kunitachi Art space 1F
住所|〒186-0004 東京都国立市中1-9-18 NTC高橋ビル 1F入場|無料
■ご来場にあたって
淡く美しい色彩の奥に、痛み、祈り、愛しさ、そして人間という存在の複雑さが重なり合う展覧会です。
飯田優花が描く「Veil」は、隠すための膜ではなく、内側にあるものを静かに浮かび上がらせるための薄い境界です。
ぜひ会場で、画面の奥に揺らぐ感情の層をご覧ください。
■見どころ

1. 青い層のなかに浮かび上がる、曖昧な身体
本展の中心となる作品群では、人物の姿が明確に描かれながらも、その輪郭は水や光、大気のように揺らぎ、周囲の空間へと溶け出していきます。
特に横長の作品《あなたに伝えたくて泣いてるんだ》では、恋人を「どこか遠くへ行ってしまいそうな船のような存在」と捉え、愛しさと喪失への恐れが、青い色の層や滲みとして描かれています。
誰かを強く想うとき、自分と相手の境界が曖昧になっていく。その感覚が、画面全体に漂う水のような空気として表れています。
2. 「偶像」としての少女像
飯田の作品には、少女や女性のイメージがたびたび登場します。しかしそれは、単に美しく、守られるべき存在として描かれているわけではありません。
《偶像》では、アイドルという存在を、ファンにとっての光でありながら、同時に虚構として形成されるものとして捉えています。作家は、ファンがその虚構を現実として信仰する構造に違和感を覚えたと語っています。
光をまといながら、泥を被るような存在。輝きのなかにある生々しさ。飯田の描く人物像は、見る者の欲望や視線そのものを静かに問い返します。
■作家ステートメント
私は人に興味がある。人はどうして争い、憎み、愛し合うのだろう。
私は人ということで時に傷つき、言いようのない痛みをかんじるときがある。その痛みは私の身体を駆け巡り、衝動的に画面にぶつけたくなる。自己の心臓に刃を突きつけすぎて、怖いものがなくなった万能感で自走する時がある。
私が描く作品は、若さと、それゆえにほとばしる暴力性と、同時にどこか切実な祈りを孕んでいる。
空調の効いた快適な館内で美術作品を見ながら、ガザやウクライナで破壊された小学校や病院のことを考える。私に優しくしてくれた人たちの中にも、差別や戦争のための仕組みづくりを進めようとする人たちに惹かれている人がいるかもしれないことを考える。
私は、私だけが優しくされても、本当はいつも少し悲しい。優しさと穏やかさと明るさと、それらによって見ることのできない、見ることができないということによって常に意識し続けることになる、冷たさと残酷さと醜悪さと暗さと、私はつねにともに生きているのだ。
今回の個展「Veil」は、人間である私という生々しい人間の一欠片です。
■作家について

飯田 優花|Yuka Iida
2002年、新潟県生まれ。
北海道おといねっぷ美術工芸高校を卒業後、武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻に入学。
2026年に同専攻を卒業し、現在は武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻修士課程に在籍。
近年の主な展示に、2026年「美術新人賞デビュー 2026 入選作品展」ギャラリー和田、2025年「未来展」日動画廊、2025年 個展「少女と、かつて少女だったすべての人へ。」、2024年「人展」ギャラリー国立など。
受賞歴として、2025年「美術新人賞デビュー 2026」入選、2024年「武蔵野美術大学三年次コンクール」水上泰財賞、2024年「ここから」東京五美大公募展 ギャラリー国立 優秀賞などがある。




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